ネガティブレビュー2022

f:id:oftonzamurai:20221231235100j:image

2022年は自分の人生においてトップスリーに入るであろう良い出来事がふたつあったので、近年まともにやった記憶がない一年のふり返りをしてみようと思い立った。けれど、書き始めてみて、どうしてここ数年まともなふり返りをしなかったのかを思い出した。文字起こしするのがめんどくさいうえに死にたくなるからだ。

今年は、喉から手が出るほど欲しくて、そこにいる自分を何度も何度も夢想したポジションに採用された。採用されるために多くの時間を割いた。軽く100回は書類を書き直した。プライドを捨て、使えそうなものは全部アピールしてなんとか勝ち取った。でも、思っていたほどの喜びも安堵もなかった。いつもよりちょっと贅沢な冷凍生パスタを食べて、採用通知のスクショをSNSにあげて、うれしいですと文字を打った。すごく冷静だった。頭に浮かぶ次にやるべきことを、今日くらいはと打ち消すのに心を割くくらいにはさめていた。夢が叶ったその次に現れるのは現実で、目標で、新たな壁に過ぎないことがわかった。周りが想像しているであろう自分の喜びと、実際の自分とのギャップに頭を抱えた。

今年は、プロポーズされた。私の好きな海辺でのサプライズだった。六年待ってようやくのことで嬉しかった。でも、不安は消えなかった。プロポーズされれば、関係性における不安は払拭されると思っていた。そんなことはなかった。むしろ、これから長い道のりを一緒に歩んでいくのが現実的になったら、急に今まで気にしていなかった些細なことが心配になり出した。いわゆるマリッジブルーなのか?本当にこのまま先に進んで良いのだろうかと思いながら、忙しい生活の中で自分の気持ちにゆっくり向き合うことができないまま今年を終えようとしている。自分が何をどうしたいのか自分でもよくわからないが、とにかく先に進むのが怖くて立ち止まっていたい気持ちがすごくある。しかし、相手にも、祝福してくれる周りにもこんなことは言えない。

2022年は、自分が熱望していたものをいくら手に入れても満足しない、どうしようもない人間だと気づかされた年だった。このまま何があってもどこか欠けた気持ちで生きていくのかと思うと気が遠くなるし、虚しい。